Z.ai Coding PlanをCodexアプリで使う
公開日 · 2026/09/23
Codexを使っていて、こんな経験はありませんか。
- 作業の途中で、Codexの週間の利用上限を使い切ってしまった
- Appshots(前面のウィンドウを撮って会話に添える機能)やブラウザー、Computer Useが便利で、ほかのモデルでも使いたいと思った
Z.aiのCoding Planを契約しているなら、その定額枠でCodexアプリを動かせます。アプリの画面や機能はそのままに、中で動くモデルだけをZ.aiのGLMに替えます。ChatGPTの利用枠は使わないので、上限に達したあとも同じアプリで作業を続けられます。Appshotsも2つ目のインスタンスでそのまま使えます(Z.aiで画像を受け取れるのは、既定のglm-5.3-flashです)。
結論――codexSwitchで3ステップ
Z.aiのCoding Planは、Codexアプリからそのまま使えます。定額のサブスク枠で、GLMがCodexのエージェントループを回します。プロキシも変換レイヤも要りません。
準備と起動は、このために作ったツールcodexSwitchが行います(前記事と同じツールです。個人で作った非公式のツールで、OpenAIとは関係ありません)。本体のCodexアプリとは別に、Z.ai用の2つ目のインスタンスを立てるので、本体には一切触れません。
手順
1. codexSwitchを入れる
ビルド済みのファイルが入ります。macOSはターミナルで、WindowsはPowerShellで実行します。
# macOS
curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/ttokunaga-ja/codexSwitch/main/install.sh | sh
# Windows
irm https://raw.githubusercontent.com/ttokunaga-ja/codexSwitch/main/install.ps1 | iex
あとから新しい版にするときは、codexSwitch updateを実行します。
2. 準備する
Z.aiのダッシュボードでCoding Plan用のAPIキーを取得してから、次を実行します。
codexSwitch init
APIキーを聞かれたら、Z.ai Coding Planの欄に貼り付けます(画面には表示されません)。使わないOpenRouterの欄は、そのままEnterで飛ばします。すでにOpenCodeやClaude CodeでCoding Planを使っているなら、同じキーがそのまま使えます。
設定ファイルと、Z.aiが配信しているモデル一覧は、ここで自動的に用意されます。
3. 起動する
codexSwitch -zai
2つ目のウィンドウがglm-5.3-flashで開き、モデルピッカーにglm-5.3・glm-5.3-flash・glm-5-turboが並びます。次からはcodexSwitchだけで、前回と同じ内容で起動します。
本体のアプリと並べると次のようになります。左が2つ目のインスタンスで、左下に「Z.ai Coding Plan」、入力欄にモデルのglm-5.3-flashが出ています。右の本体は、ChatGPTの利用上限に達した状態でもそのまま残ります。


終了はアプリの画面から行います。macOSでは⌘Q、Windowsでは通知領域のアイコンを右クリックして「Exit」です。ウィンドウを閉じるだけでは終了しません。
本体で進めていた会話は、codexSwitch handoff <チャット名/ID>でZ.aiに引き継げます。引き継いだ会話全体がモデルに送られるので、長い会話ほど利用枠を多く使います。モデルの指定などの使い方はREADMEにあります。
Codex用の接続先は/api/v1
Z.aiは、つなぐツールごとに別のエンドポイントを持っています。
| 用途 | エンドポイント | API形式 |
|---|---|---|
| Claude Code | https://api.z.ai/api/anthropic |
Anthropic Messages |
| OpenCode / Cline | https://api.z.ai/api/coding/paas/v4 |
OpenAI chat/completions |
| Codex | https://api.z.ai/api/v1 |
OpenAI Responses |
Coding Planのドキュメントでよく見るのは/api/coding/paas/v4のほうですが、ここにはCodexが必要とするResponses APIがありません。私も最初はここを起点に調べて、「Z.aiはCodexから使えない」と結論しかけました。Codex用は別系統の/api/v1で、codexSwitchもこちらにつなぎます。
「Responses APIが無いから無理」と判断する前に、そのサービスのCodex向けドキュメントを探してください。
サブスク枠で動いていることの確認
「本当に定額枠を使っているのか、従量課金になっていないか」は気になるところです。同じキーを、通常の従量課金のエンドポイント(/api/paas/v4)に送ると、残高不足で弾かれました。
{"error":{"code":"1113","message":"Insufficient balance or no resource package. Please recharge."}}
従量課金の残高はゼロです。それでも/api/v1では正常に応答が返ってきます。つまり/api/v1はCoding Planのサブスク枠で動いています。
Effortスライダーの段数
Z.aiのモデル一覧をそのまま使うと、アプリのEffort選択が「低 / 高」の2段になります。glm-5-turboは申告が空なので、選択肢そのものが出ません。
原因は、モデル一覧の申告とアプリ側の許可リストが重なる部分だけが表示されるためです。
Z.aiの申告 low / high / max
アプリの既定の許可リスト low / medium / high / xhigh / ultra / persistent
↓ 重なる部分
UIに出る段 low / high ← 2段
一方、Z.ai側はmediumやxhighも含めてすべての段を受け付けます。申告が実際の対応より狭いだけなので、codexSwitchはモデル一覧を取得するときに段を広げ、既定をhighにします。これでスライダーは「低 / 中 / 高 / 最高」の4段になります。
注意点
1つのインスタンスで使えるのは、Z.aiかOpenRouterのどちらかです。-zai / -openrouterとモデルは起動時にしか読まれないので、切り替えるときはアプリを終了してから起動し直します。起動中に別の指定をすると、codexSwitchは終了のしかたを表示して止まります。
Q&A
従量課金が発生しませんか
/api/v1はCoding Planの枠で動きます。同じキーを従量課金のエンドポイントに送ると残高不足で弾かれることから確認できます(前述)。
OpenCodeやClaude Codeと併用できますか
できます。エンドポイントが違うだけで、キーは共通です。同じCoding Planの枠を共有します。
使えるモデルは何ですか
執筆時点でglm-5.3・glm-5.3-flash・glm-5-turboの3つです。画像を受け取れるのはglm-5.3-flashだけです。
同じ方法でClaude Proのサブスクも使えますか
使えません。理由は2つあります。
1つ目は技術的な理由です。Anthropicの公式APIにはResponses APIがなく(/v1/responsesは404)、Z.aiのようなCodex専用のエンドポイントも見当たりませんでした。
2つ目は規約上の理由です。Claude ProやMaxの枠を使うには、Claude Codeが持つOAuthトークンをCodexへ流すことになります。Anthropicのサブスクは自社クライアントでの利用を前提としているため、第三者クライアントへの転用はおすすめできません。アカウント側の措置を招くリスクがあります。
Claudeを使いたい場合は、Claude Codeをそのまま使うのが素直です。
まとめ
codexSwitch initで準備し、codexSwitch -zaiで起動するだけで、CodexアプリがZ.aiのGLMで動く- Codex用の接続先は
/api/v1。Claude Code用・OpenCode用とは違い、ここを間違えると「使えない」と誤判断する - 定額枠で動く。従量課金のエンドポイントでは同じキーが残高不足で弾かれることから確認できる
- Effortの段数は、codexSwitchがモデル一覧を取得するときに広げる
