インド海外インターンシップ Week 1(到着と導入研修)
公開日 · 2025/08/10
トピック
インド・ベンガルールにある Sasken Technologies での海外インターンシップがいよいよ始まりました。立命館大学からは 8 人の学生が参加し、私は自動車向けドライバーモニタリングシステム(Driver Monitoring System; DMS)の AI/ML 開発チームに配属されました。このブログでは、月曜日から日曜日までを 1 週間として、4 週にわたるインターンシップの様子を振り返っていきます。
Sasken Technologies は、通信機器、半導体、自動車、産業機器など幅広い分野のプロダクトを支える「プロダクトエンジニアリング企業」です。インド国内外に拠点を持ち、組み込みソフトウェアからクラウド、データ分析、AI まで、ハードウェアとソフトウェアの両面から企業の製品開発を支えています。オフィスには RF/アンテナラボや音響ラボ、半導体向けの検証設備なども整っており、「研究と実務が地続きになった職場」という印象を受けました。
今回私たちが参加したのは、その中でも自動車向け AI/ML を扱うトラックで、ドライバーの居眠りやわき見、顔の向きなどを検知する Driver Drowsiness Detection / Driver Monitoring System をテーマとしたプロジェクトです。世界の自動車メーカー向けに提供されるシステムの一部に関わることになり、「自分の書くコードが、将来的に誰かの安全に直接つながるかもしれない」という重みを感じながらのスタートとなりました。
月〜水:出発前の最終準備
インターンの初週は、まだ日本にいる段階からスタートしました。月〜水曜日は、大学での事前講義で学んだ内容を振り返りながら、渡航や生活の最終準備を進めました。ビザや保険の確認に加え、Sasken 社の事前資料を読み込み、企業理念や取り扱っているプロダクト、今回配属される AI/ML トラックの概要を頭に入れておきました。
特に印象に残っているのは、「Sasken Values」に代表される企業文化に関する説明です。技術力だけではなく、心理的安全性や多様性を重視する姿勢が資料の中からも伝わってきて、「どのような人たちと一緒に働くのだろう」という期待が高まりました。
木〜金:伊丹からベンガルールへ(JAL での移動)と導入研修
木曜日に日本を出発し、伊丹空港から成田空港へ国内線で移動し、そこから日本航空(JAL)の国際線に乗り継いで、ベンガルールのケンペゴウダ国際空港へ向かいました。初めての長時間フライトということもあり、離陸前から緊張と期待が入り混じった気持ちでしたが、機内では英語の案内や外国人乗客の会話に耳を傾けながら、「これからしばらく日本語の通じない環境で生活するのだ」という実感が少しずつ湧いてきました。
ケンペゴウダ国際空港に到着したのは夜遅い時間でしたが、入国審査や荷物の受け取りを終え、空港の外に出た瞬間に感じた、湿度の高い暖かい空気と、クラクションの絶えない喧騒がとても印象的でした。大学からの 8 人のメンバー全員が無事に集合し、送迎バスで宿舎へ向かう道中では、街の雰囲気や看板の文字に「本当にインドに来たんだ」と実感が湧いてきました。
金曜日はインターンシップ初日として、終日導入研修に参加しました。午前中は人事担当の方の案内で、入社に伴う各種手続きを済ませた後、「Sasken Overview」というセッションで会社の沿革や事業内容、Sasken Values について詳しい説明を受けました。続く情報セキュリティ研修では、社外秘情報の扱い方から開発用 PC の取り扱い、アクセス権限の運用まで、実務で守るべきルールを具体的な事例を交えながら学びました。
昼食後には、ハラスメント防止に関する HR セッションと、キャンパスウォークが行われました。社員食堂やジム、リラックススペースなど、エンジニアが働きやすいように工夫されたオフィス環境を実際に歩きながら紹介してもらい、最後にインドでよく使われる QR コード決済アプリのセットアップを行いました。
午後の後半では、今回のインターンで一緒に開発を進めてくださるテクニカルリードの方々と顔合わせを行い、AI/ML トラックの全体方針や、今後 4 週間の大まかなスケジュールについて説明を受けました。その後、自分のデスクに案内され、開発用 PC の初期設定やアカウントの登録、社内 Wi-Fi への接続など、来週から本格的に開発に入るための環境構築を行いました。
土〜日:新しい生活環境に慣れる
土日は業務こそありませんでしたが、新しい生活環境に慣れるための大切な時間になりました。宿舎の周辺を 8 人のメンバーで散歩しながら、近くのスーパーマーケットやショッピングモール、両替所の場所を確認し、生活に必要な日用品や飲料水を買い揃えました。
インドといえばカレーのイメージが強かったのですが、実際にはビリヤニやドーサ、タンドリーチキンなど、想像以上にバリエーション豊かな料理が並んでいました。どの料理にもたっぷりスパイスが使われており、辛さだけでなく香りの奥深さに驚かされました。一方で、水や生ものには注意が必要であることを改めて実感し、ミネラルウォーターを常に持ち歩くようにしました。
移動手段としては、現地の定番であるオートリキシャも早速体験しました。最初はスピードとクラクションの多さに圧倒されましたが、ドライバーの方との英語でのやりとりを通じて、少しずつ現地の交通事情や距離感にも慣れてきました。
今週のまとめ
Week 1(日本出発〜インターン初週)は、技術的なアウトプットというよりも、「環境を整える 1 週間」だったと言えます。Sasken 社の文化やルールを理解し、新しい職場と生活のベースを整えることで、ようやくスタートラインに立てた感覚がありました。
一方で、導入研修の質疑応答の時間にあまり質問できず、受動的な姿勢に終始してしまった点は反省として残りました。来週からは、AI/ML トラックの実務に本格的に関わることになるので、疑問点は積極的に質問し、自分から学びに行く姿勢を意識していきたいと思います。
今週のスナップショット(写真)
日本出国直前の様子
1か月滞在したホテルの部屋
ショッピングモールもフードコートで食べた激辛ビリヤニ
Sasken オフィス前で 8 人のメンバーと記念撮影
Sasken 様が用意してくれた3つ星ホテルの弁当
