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Takumi Tokunaga
Blog

インド海外インターンシップ Week 3(データ収集とモデル改善、リアルタイム化)

Published · Aug 24, 2025

Topics

インターン
海外インターン
インド
機械学習
開発体験

3 週目は、まさに「壁にぶつかりながらもチームで乗り越える」1 週間でした。月曜日から日曜日までの流れを、まばたき・あくび検出モデルの改善と Driver Monitoring System 全体のリアルタイム性向上という 2 つの軸から振り返ります。


月〜火:コードベースの理解とチーム開発へのシフト

月曜日のミーティングで、私は「まばたき・あくび検出モデルの精度向上」を担当するチームに正式に参加することが決まりました。ここからは完全にチーム開発モードに切り替わり、既存のコードベースを読み解くことからスタートしました。

まずは、カメラからの映像入力 → 顔検出 → 目・口領域の切り出し → 既存モデルによる推論 → 結果の描画、という一連のパイプラインを時間をかけて追いかけました。クラスの構造や関数の責務、スレッド処理の流れなど、全体像を把握することで、どこをどう改善すれば良いのかが少しずつ見えてきました。

火曜日には、コードリーディングで出てきた疑問点をチームメンバーやテクニカルリードに質問しながら解消していきました。英語での技術的なやりとりはまだ簡単ではありませんでしたが、図を描きながら説明してもらうことで理解が深まり、徐々にミーティングでも発言できるようになってきました。


水〜木:データ収集とファインチューニングの試行錯誤

水曜日からは、モデルの精度向上に向けたデータ収集が本格的にスタートしました。オフィスの会議室を借りて、チームメンバー全員でまばたきやあくびの自撮りを行い、様々な表情・明るさ・角度の画像を集めました。最初は約 100 枚規模の小さなデータセットでしたが、使えない画像を除外しつつタグ付けを進めていく作業は、単調でありながらも実務ならではの根気が必要なプロセスだと感じました。

収集したデータを使って、既存モデルのファインチューニングを試みましたが、学習が発散してしまい、なかなか安定したモデルを得ることができませんでした。学習率などのハイパーパラメータを変えて何度も再学習を試しましたが、思うような結果が出ず、機械学習の難しさを改めて痛感しました。

木曜日には、社員の方から「データがまだ足りていないのではないか」という指摘を受け、チーム全体で追加データの収集に再び取り組みました。最終的には約 10,000 枚規模のデータセットまで拡張することができましたが、それでもなお学習は安定せず、「単にデータ量を増やすだけでは解決しない」という現実にも向き合うことになりました。


金:方針転換とシステム全体の最適化

これ以上、個人でのファインチューニングに時間を費やすのは得策ではないと判断し、金曜日にはチームとして方針転換を行いました。すでに学習に成功しているメンバーの高精度なモデルを共有してもらい、それを自分の担当している機能へ統合する方向に切り替えたのです。

統合作業にあたっては、顔検出処理(Pnet)における image pyramids の設定を見直し、不要なスケールを削ることで処理の軽量化を図りました。また、ドライバーの顔の傾き角度をリアルタイムに算出し、一定の角度を超えた場合に注意喚起を行う機能の実装にも着手しました。これにより、「居眠り」だけでなく、「わき見」や「よそ見」といった危険な状態も検知できるような方向性が見えてきました。

この過程で、「精度の追求」だけでなく、「リアルタイム性」や「ユーザーへの分かりやすいフィードバック」といった観点が、プロダクト開発では同じくらい重要であることを学びました。


週末:Mysore への小旅行

週末は、インターンの 8 人全員でバスをチャーターし、隣町の Mysore まで小旅行に出かけました。早朝に出発し、道中では日本の「道の駅」のような休憩スポットに立ち寄って、出来たてのドーサで朝食をとりました。スパイスとココナッツチャツネの香りが効いたドーサは、移動の疲れを吹き飛ばしてくれる味でした。

Mysore ではまず車の博物館を訪れ、クラシックカーから最新モデルまで多彩な展示を見学しました。昼過ぎには山の上にある寺院へ向かい、道中の展望スポットから街を一望。空気が澄んでいて、ベンガルールとは違う落ち着いた景色に癒やされました。寺院では 8 人で記念撮影をし、異文化を直接体験する貴重な時間になりました。

夜はホテルに戻り、ピザパーティーで一日を締めくくりました。ローカルフード尽くしの平日とは違い、気心知れたメンバーと気楽にピザを食べながら、その日のハイライトを語り合うリラックスした時間が持てました。


今週のまとめ

Week 3 は、技術的にも精神的にも大きな壁にぶつかった 1 週間でした。ファインチューニングがうまくいかず、自分一人の力では解決できない現実を痛感しましたが、同時に「チームで成果を出す」という視点の重要性を学びました。

最終的に、自分のモデルに固執するのではなく、チームでうまくいったアプローチを取り込み、システム全体としてより良いものにしていく方向へと舵を切れたことは、大きな転換点だったと思います。この経験を通じて、「何ができて、何がまだできないのか」という自分の現在地も、少しずつ見えてきました。


今週のスナップショット(写真)

道中の休憩スポットで食べた出来たてのドーサ 道中の休憩スポットで食べた出来たてのドーサ

Mysore の車の博物館で撮影したクラシックカー Mysore の車の博物館で撮影したクラシックカー

山の上の寺院へ向かう途中で眺めた街の全景 山の上の寺院へ向かう途中で眺めた街の全景

寺院で 8 人揃って記念撮影 寺院で 8 人揃って記念撮影

ホテルに戻って開いたピザパーティーの様子 ホテルに戻って開いたピザパーティーの様子

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